買ってから絶対に飽きない方法
先日、日テレの「NEWS ZERO」を見ていたら、X JPANのhideのニュースの時に、キャスターの桜井翔が「中学生の時に、初めて買ったエレキギターがhideさんモデルでした」と言っていました。
僕は、すごく残念な気持ちになりました。「きっと今は使われていないんだろなぁ~ そのギター」と。
なぜなら、hideモデルのギターを20年間愛し続けることは不可能だからです。
ちなみに、hideモデルの代表的なギターはこんなデザインをしています。
hide本人でも20年間愛し続けるのは不可能ではないでしょうか。
なぜそんなことを言うかというと、かくゆう僕も、高校生2年生の誕生日に父親にエレキギターを買ってもらったからです。結果的に買ったのは6万円くらいするもので、高校生にとって、それは高額なものでした。
高校時代はバイトをしていなかったので、それまでの買い物も親のお金を使っていたわけですが、「買ったものにすぐ飽きて使わなくなってしまう」という悪い傾向があった私に対して、父親はこの時、ある一つの課題を課してきました。
それは、「ギターを飽きずに使いつづけることを約束しろ」というもので、同時に、その課題を確実に達成するための「買い物の極意」も教えてくれたのです。
いま思うと、その極意は、僕のその後の人生を大きく左右し、エレキギター以上のプレゼントとなりました。
買ってから絶対に飽きない唯一の方法。
それは、
買う前に飽きているものを買うということです。
買う前にすでに飽きてしまっていれば、買った後にはもう飽きることはない。飽きたくても飽きることができない。
飽きるという行為は、2回はできないという理論です。
やや哲学的になってしまいますが、この極意の効果は想像以上に抜群です。
そして、父親との相談の上、僕が選んだギターがこちら。
世界で最も有名なメーカーの一つであるフェンダー。最もベーシックなストラトキャスターというモデル。しかも、色は白黒。
初めて見た1秒後には、すでに飽きていました。
ストレス発散に1人で楽しむ程度にしかギターは弾けませんが、約20年弱、このギターを今も使いつづけています。
良い買い物をするための技術というものは、これ以外にもいろいろありますが、この極意は、下記の3つのポイントを兼ね備えているときに有効です。
- 金額が高いもの
- 日常生活で、頻繁に目にするもの
- 数をたくさん持たないもの
例えば、ソファ。
金額は高めになりがちですし、基本毎日座ります。豪邸でもなければ一家に1つですし、あんまり買い替えるものでもない。
下記の2つのソファを見て、買うべきは、どちらか一目瞭然ですよね。
飽きてしまっているソファが鎮座している部屋に毎日帰るのは苦行と言っていいのではないでしょうか。
しかし、ここで間違ってはいけないのは、とにかく保守的になって楽しむなと言っているわけではありません。ソファはクッションとか、ブランケットとかで楽しめばいいのです。そんなに高くないし洗濯もするから、そもそも数もいくつか持っていていいので。
例えば、結婚指輪。
上記の3ポイントに完璧に合致します。極力奇抜でないもの、デザイン性のないものを選ぶ必要があります。結婚した時代の流行なんて全く関係ありませんし、旅行先のノリでハワイっぽいやつなんてのも厳禁。
この2パターン、60年間つけられますか?
デザインが入ったとしても、このくらいがギリギリのラインです。
例えば革靴。
ボツボツがいっぱいだしヒモじゃない茶色より、
ストレートチップで内羽根の黒。
例えば、貯金をして頑張って買う一本目の腕時計なら、
こんなのより、
こんなの。
この極意、貧乏な若い時にこそ身に付けておきたい技術です。
お金に余裕がある人は、たくさんの数を持てるので、徐々に遊びの割合を増やしていけば良いのだと思います。
最後に、こちらはikkoのおうちです。