恋愛に大切なことはおとぎ話のお姫様が教えてくれる。 =第1章 シンデレラに学ぶ=

シンデレラの証言

『いやぁ、私も必死でしたよ。このまま、帰っちゃったら、二度と王子と会えないってね。ただ、この街で、私より足のサイズが小さい人ほとんど会ったことありませんでしたからね。そもそも、私、極度の扁平足かつ外反母趾ですから。私の足に合ったオリジナルの靴、ぴったりくる人なんて、一人もいませんよ。もう、ガラスの靴しか考えられませんでしたね』

 

 

なぜ、一般庶民のシンデレラが、王子様と結ばれることができたのか?シンデレラに学ぶ上で、最も大切なターニングポイントは、夜中の24時に鐘が鳴り、すべての魔法が解かれてしまう時。シンデレラがガラスの靴を脱ぎ落してしまった場面だ。

 

この後の展開は、皆さんがご存知の通り。王子様はガラスの靴を頼りに街中を探しまわり、ガラスの靴がぴったりなシンデレラを見つけ出し、結ばれることになる。王子サイドから探してくれることになったのは、シンデレラからしても良い意味で想定外だったかもしれないが、王子が探してこなくても、シンデレラは何らかの手で、ガラスの靴の持ち主として名乗り出ていただろう。

 

いずれにしても、シンデレラがガラスの靴を忘れていなければ、王子様はシンデレラと再会する手がかりも方法もなかったのである。

 

「シンデレラの忘れ物」

 

深夜の24時。テンパったシンデレラが、土壇場で絞り出したこの裏ワザは、狙っている異性と意図的に自然に再会するテクニックとして、現代恋愛社会でも大いに活用できる。

 

 

活用方法は、いたって簡単。忘れ物をしてくるだけである。

例えば、

  • サークルの意中の女友達の家に集まって鍋パーティーをした時に。
  • まだ、付き合うにはいたってないが狙っている女の子の家で、運よくDVD鑑賞ができた日に。
  • 頑張ったけど、セックスできなかった翌朝に。

 

忘れ物をきっかけに、狙っている異性(ターゲット)と、いやらしくなく、かつ必然的に再会を果たすことができる。

 

この「シンデレラの忘れ物」が優れている点は、その忘れ物に応じて、次に会うタイミングやシチュエーションを我々がコントロールできる点にある。

 

 

それでは、どの忘れ物にどのような特性があるのか、筆者の経験をもとに紹介していきたいと思う。

 

 

  • 会社携帯

速効力が抜群。平日の必要性があることから月曜日の朝までの返却が前提となる。土曜日の朝に忘れて来るとその日の夜。もしくは、日曜日のどこかのタイミングで再会することになる。早く再会したい時に適している。ただし、ターゲットの土日の都合がどうしてもNGの場合、数日間は仕事に支障が出てしまうというデメリットがある。

 

 

  • アパレル関連

春夏シーズンのキャップや羽織っていたシャツ。冬ならマフラーやカーディガン、ニット帽など。お酒で酔ってきたら体温も上がるもの、というストレートな言い分がなりたつ。おっちょこちょいというお茶目な一面もさりげなくアピールできる初心者向けなアイテムだ。お泊り後であれば、重ね着していたTシャツを1枚、なんかも大いにアリ。もしかしたら「(私の下着と一緒に)洗濯しておいたわよ」なんてオプションがついてくる可能性も。

 

 

  • 重たいもの

ターゲットの家に訪問する前に買ったばかりの数冊の本と雑誌や扇風機などの家電。「あなたといるうちに、大切なものさえ忘れてしまった。」という想いが間接的に伝わる。そして、最大のメリットは重たいがゆえ女子には運べないということだ。つまり、忘れ物の受け渡し現場もターゲットの家が前提となる。あなたの発するキメ台詞「重たいから、オレが取り行くよ」は何の違和感もなくターゲットの心に刺さるだろう。

 

ちなみに、このケース。家に訪問する前から忘れ物として「重たいもの」を事前準備することは、言うまでもない。

 

 

そのほかの忘れ物候補として、家のカギ(その日の忘れ物、その日のうちに)、生鮮食品(足が早い)などがあげられる。何を忘れてくるかは、色々考えて各自オリジナリティを発揮してほしい。また、「シンデレラの忘れ物」の応用編として、「おみやげ忘れ」や「逆・忘れ物」がある。

 

【おみやげ忘れ】

旅行や出張先で、意中の人にお土産を買てくるのは一般的だが、ここでもすんなり渡してはいけない。1回目は忘れてこよう。ポイントは旅行に行ったこととお土産を忘れた報告を同時にすること。お土産を渡すから、とアポを取った場面で忘れてくるのはさすがに不自然だからだ。

「先週、熊本に出張に行って、くまもんの米焼酎買ってきたんだけど、家に忘れてきちゃった」だ。

 

さぁ、今週末に旅に出よう。

 

【逆・忘れ物】(特に女性向け)

例えば、鍋パーティー会場がターゲットの家でなかった場合、会場主の携帯電話を持って帰ろう(i phoneは、そもそも間違えて人のを持って帰ってきてしまいがち)。そして、帰り道の途中で、そのことに気付いたふりをして、一緒に帰っているターゲットにかわいく報告する。正義感をアピールしつつ「私、今から引き返してアイフォン返してくる!」と告げるのである。

 

すると、ほとんどの場合、ターゲットは「だったらオレも付き合うよ!」という展開になる。そうならない場合は「一緒についてきてよ!お礼に一杯奢るからさ」と勇気をもって誘ってみよう。iphone(逆・忘れ物)をきっかけとして、他の友達とすんなり離れ離れになり、ターゲットと2人きりになることができる。

 

 

 

いずれの場合も、どんなに酔っぱらったとしても、ここぞという時は、忘れ物を忘れてくることを忘れてはならない。