なかなか見つからない探し物を見つける方法。

 

10日間、死に物狂いで探し続けても見つからず、諦めかけていた探しものが、本日見つかりました。

 

そこで、最終手段として、実践した方法が
期待以上に、あまりに効果的だったので、
紹介させていただきます。

それは、7ヶ月ぶりにブログを更新してしまうほど、感動的な体験でした。


探していたものは、ペンケースです。
中には、シャチハタと銀行でも使っている普通の印鑑、子供の写真が詰まったUSB、が入っていました。

ペンケース自体は誰にもらったわけでもなく、自分で買ったものでしたが、

リュックやショルダーバッグ、トートバッグなど、全て合わせると、家に10個もあるほど大好きなブランドのもので、長年使ってきたこともあり、とても想い入れがありました。


だから、無くしたことがショックで、
また、落し物を頻繁にする自分に対して嫌気が差していて極度の自己嫌悪に陥っていました。

俄かには信じがたいと思いますが、無くしたことを思い出す度に、集中力が切れ、仕事や作業が手につかなくなってしまうほどの症状でした。


それゆえ、一方で、見つけるための努力は徹底的にしました。

まず、無くしたと思われるタイミングよりさらに遡って、その間に使った会社の会議室すべてをアウトルックで確認し探しました。

会議室が使用中だと、探せないので、朝早く出社して効率よく回りました。深夜残業のときも「今が、チャンス」と言わんばかりに、もう1周回りました。

 

 

電話で問い合わせをした先は下記の通りです。
・会社のビジネスサポートセンター

・会社があるビルの防災センタ

・打合せをした出版社

・クライアントの受付

・クライアントのビルがある防災センター

・地元の警察

東京メトロ

・領収書をもらったタクシー4社

・ジョナサン

・スタバ2店

・吉祥寺の飲み屋

フレッシュネスバーガー

・あんみつの美味しい喫茶店

 

しかも、1回かけたところも、時間がたったり、(大変失礼な話ですが)担当者が変われば、見つかるカもしれないと思い、藁にもすがる思いで複数回電話しています。


薄れ行く記憶をたどりながら、それまで忘れていた新しい問い合わせ先候補を思い出しては、期待を高めていました。

夜、ベッドの中で、新たな未開拓地を思いついたときは、携帯のメモ帳にメモをして、「明日電話をかけよう」と備えました。


しかし、見つからなければ見つからないほど、そのショックや自己嫌悪度合いは強まるばかりでした。

 

探し始めてから10日間が過ぎ、あきらめかけて、「さすがにそろそろ気持ちを切り替えよう。そうでないと心が壊れてしまう」と思った矢先、ある秘策を思いつきました。と言いますか、思い出しました。


結論を申しますと、
それは、
マーフィーの法則を活用するという方法です。

「バターを塗ったトーストを床に落としたとき、バターを塗った面が下になって落ちる確率は、床に敷いたカーペットの値段に比例する」

これは、最も有名なマーフィーの法則の1つです。
ユーモアたっぷりに表現していますが、
簡単に言うと「起きてほしくないことほど起きやすい」ということです。



中学1年生のときに、父親に薦められ、初めて本を読み、それはそれは、ものすごい衝撃を受けました。

それ以来、人生の節目節目で、マーフィーの法則の正しさを裏付ける経験を重ねてきました。

そして、今回、私は、マーフィーの法則によって、無くしたペンケースを見つけるという策略を試みました。


具体的に言いますと、
文房具屋に行って、新しくシャチハタを注文したのです。
私の苗字は、珍しいので既製品はなく、注文になります。

 


「出先で雨が降ってきた時、傘を買うと、直後に、雨が止む」

 

「バスがなかなか来ないなと思った時、あきらめて少しでも先に進もうと、次のバス停に歩き出すとバスが来て、追い抜かれてしまう」

 

これらがマーフィーの法則ですが、
それを意図的に、逆手にとって、最終的に起きる現象を呼び込もうと考えたのです。

 

10日間も探し続け、本当にあきらめかけていたのも事実ですが、文房具屋に駆け込んだ私の頭の中には、嘘偽りなく、確実にマーフィーがいました。

現に、私は、マーフィーにより強く訴えかけるように、無くしたものより、ワンランク上の仕様のシャチハタを注文しています。

 

 

 

 

無くしたペンケースが見つかったのは、
その日の夕方です。

何度も探したはずの場所から出てきました。


ペンケースが見つかったことに感動すると同時に、それの数倍、マーフィーの法則の素晴らしさに感動を覚えました。

私のペンケースが見つかったのは、紛れもなくマーフィーのおかげなのです。


なので、皆様、
探しものが見つからないときは、
マーフィーを意識しながら、無くしたもの改めて買ってください。ワンランク上のものにすることが理想的です。そうすると、マーフィーが見つけてくれますので。

 


ペンケースが見つかった直後、文房具屋にシャチハタ キャンセルの電話を入れました。そして、運良く間一髪でキャンセルすることが出来ました。

 

「なくし物」が多い私に対して、もう分かったと言っても、嫁が執拗に注意してくるので、今回もケンカ寸前までいっていました。

 

見つかったことが非常に嬉しかったので、汚名返上のためにも、ペンケースが見つかるまでの話を嫁に報告すると、

 

「一度注文したシャチハタをギリギリでキャンセルするなんて大人のすることじゃない!」

ペンケースを無くした時以上に怒られました。


こいつマジかよっ!と一瞬イラッとしましたが、反省の意を込めて、明日、再度、文房具屋に行って、シャチハタのキャンセルをキャンセルしてこようと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

恋愛に大切なことはおとぎ話のお姫様が教えてくれる。 =第1章 シンデレラに学ぶ=

シンデレラの証言

『いやぁ、私も必死でしたよ。このまま、帰っちゃったら、二度と王子と会えないってね。ただ、この街で、私より足のサイズが小さい人ほとんど会ったことありませんでしたからね。そもそも、私、極度の扁平足かつ外反母趾ですから。私の足に合ったオリジナルの靴、ぴったりくる人なんて、一人もいませんよ。もう、ガラスの靴しか考えられませんでしたね』

 

 

なぜ、一般庶民のシンデレラが、王子様と結ばれることができたのか?シンデレラに学ぶ上で、最も大切なターニングポイントは、夜中の24時に鐘が鳴り、すべての魔法が解かれてしまう時。シンデレラがガラスの靴を脱ぎ落してしまった場面だ。

 

この後の展開は、皆さんがご存知の通り。王子様はガラスの靴を頼りに街中を探しまわり、ガラスの靴がぴったりなシンデレラを見つけ出し、結ばれることになる。王子サイドから探してくれることになったのは、シンデレラからしても良い意味で想定外だったかもしれないが、王子が探してこなくても、シンデレラは何らかの手で、ガラスの靴の持ち主として名乗り出ていただろう。

 

いずれにしても、シンデレラがガラスの靴を忘れていなければ、王子様はシンデレラと再会する手がかりも方法もなかったのである。

 

「シンデレラの忘れ物」

 

深夜の24時。テンパったシンデレラが、土壇場で絞り出したこの裏ワザは、狙っている異性と意図的に自然に再会するテクニックとして、現代恋愛社会でも大いに活用できる。

 

 

活用方法は、いたって簡単。忘れ物をしてくるだけである。

例えば、

  • サークルの意中の女友達の家に集まって鍋パーティーをした時に。
  • まだ、付き合うにはいたってないが狙っている女の子の家で、運よくDVD鑑賞ができた日に。
  • 頑張ったけど、セックスできなかった翌朝に。

 

忘れ物をきっかけに、狙っている異性(ターゲット)と、いやらしくなく、かつ必然的に再会を果たすことができる。

 

この「シンデレラの忘れ物」が優れている点は、その忘れ物に応じて、次に会うタイミングやシチュエーションを我々がコントロールできる点にある。

 

 

それでは、どの忘れ物にどのような特性があるのか、筆者の経験をもとに紹介していきたいと思う。

 

 

  • 会社携帯

速効力が抜群。平日の必要性があることから月曜日の朝までの返却が前提となる。土曜日の朝に忘れて来るとその日の夜。もしくは、日曜日のどこかのタイミングで再会することになる。早く再会したい時に適している。ただし、ターゲットの土日の都合がどうしてもNGの場合、数日間は仕事に支障が出てしまうというデメリットがある。

 

 

  • アパレル関連

春夏シーズンのキャップや羽織っていたシャツ。冬ならマフラーやカーディガン、ニット帽など。お酒で酔ってきたら体温も上がるもの、というストレートな言い分がなりたつ。おっちょこちょいというお茶目な一面もさりげなくアピールできる初心者向けなアイテムだ。お泊り後であれば、重ね着していたTシャツを1枚、なんかも大いにアリ。もしかしたら「(私の下着と一緒に)洗濯しておいたわよ」なんてオプションがついてくる可能性も。

 

 

  • 重たいもの

ターゲットの家に訪問する前に買ったばかりの数冊の本と雑誌や扇風機などの家電。「あなたといるうちに、大切なものさえ忘れてしまった。」という想いが間接的に伝わる。そして、最大のメリットは重たいがゆえ女子には運べないということだ。つまり、忘れ物の受け渡し現場もターゲットの家が前提となる。あなたの発するキメ台詞「重たいから、オレが取り行くよ」は何の違和感もなくターゲットの心に刺さるだろう。

 

ちなみに、このケース。家に訪問する前から忘れ物として「重たいもの」を事前準備することは、言うまでもない。

 

 

そのほかの忘れ物候補として、家のカギ(その日の忘れ物、その日のうちに)、生鮮食品(足が早い)などがあげられる。何を忘れてくるかは、色々考えて各自オリジナリティを発揮してほしい。また、「シンデレラの忘れ物」の応用編として、「おみやげ忘れ」や「逆・忘れ物」がある。

 

【おみやげ忘れ】

旅行や出張先で、意中の人にお土産を買てくるのは一般的だが、ここでもすんなり渡してはいけない。1回目は忘れてこよう。ポイントは旅行に行ったこととお土産を忘れた報告を同時にすること。お土産を渡すから、とアポを取った場面で忘れてくるのはさすがに不自然だからだ。

「先週、熊本に出張に行って、くまもんの米焼酎買ってきたんだけど、家に忘れてきちゃった」だ。

 

さぁ、今週末に旅に出よう。

 

【逆・忘れ物】(特に女性向け)

例えば、鍋パーティー会場がターゲットの家でなかった場合、会場主の携帯電話を持って帰ろう(i phoneは、そもそも間違えて人のを持って帰ってきてしまいがち)。そして、帰り道の途中で、そのことに気付いたふりをして、一緒に帰っているターゲットにかわいく報告する。正義感をアピールしつつ「私、今から引き返してアイフォン返してくる!」と告げるのである。

 

すると、ほとんどの場合、ターゲットは「だったらオレも付き合うよ!」という展開になる。そうならない場合は「一緒についてきてよ!お礼に一杯奢るからさ」と勇気をもって誘ってみよう。iphone(逆・忘れ物)をきっかけとして、他の友達とすんなり離れ離れになり、ターゲットと2人きりになることができる。

 

 

 

いずれの場合も、どんなに酔っぱらったとしても、ここぞという時は、忘れ物を忘れてくることを忘れてはならない。

タイムスリップのすすめ

先日、タイムスリップができるようになりました。

 

さっそくですが、この興奮の勢いに任せて、

これから、タイムスリップのやり方を伝授します。

 

ところで、タイムスリップしたい時ってどんな時ですか?

 

例えば、

  1. 重要なプレゼンテーションで失言をしてしまい、クライアントに怒られ、上司にも怒られてしまった時。
  2. 仕事がうまくいかないストレスから、甘い誘惑に負けてキャバクラに行ったけど、女の子の酒のリクエストを断りきれず、残ったのは多額の支払いだけだった時。
  3. 意中の女の子と奇跡的に一晩、一緒に過ごすことはできたけど、結局未遂で朝を迎えてしまった時。
  4. 楽しい楽しい3泊5日の卒業旅行でハワイから成田空港に帰ってきた時。

 

そして、戻りたい時間は、

1では、1時間まえ。

2では、3時間まえ。

3では、12時間まえ。

4では、5日間まえ。

 

ここで、少し考えていただきたいのですが、上記の4つに似たようなシチュエーションって、人生で1回や2回は経験してますよね。

不注意からミスをしてしまったり、前回の反省や教訓を活かせず同じ過ちを繰り返してしまったり、終わらないでほしいほどの楽しい旅行にもこれまでに何度か行っているはず。

 

前置きが長くなりましたが、ここからが、具体的なタイムスリップの方法の話になります。

 

と言いつつ、手順は、簡単。一つだけ。

 

これらの出来事が起こる直前に、

「今の自分は、タイムスリップして、この出来事が終わった直後から戻ってきたんだ」と心の中で唱え思い込むということです。

 

すると、あら不思議。これらの出来事に向かう心持ちがガラッと変わってきます。

 

ミスを犯さないように必死に過去の教訓を思い出して、プレゼンテーションを何度もシミュレーションをしたり、過去の後悔を鮮明に思い出す努力をしてキャバクラに行くのを踏み止まったり、これから待ち受ける出来事の一つ一つを敏感に感じ取り、何倍も楽しく過ごそうと一生懸命になります。

 

これ、本当に不思議な感覚なので、だまされたと思って一度、やってみてください。

 

このタイムスリップは、もちろん、過去へ戻ることしかできません。

そして、ここが一番の肝になりますが、「タイムスリップをした時に、記憶は一緒に持って移動はできない」という一般的なルールを前提としています。

 

実は、このタイムスリップ、これから先の時間や人生を後悔の無いように、より有意義に過ごすための方法だったのです。

 

残念ながら、未来へはタイムスリップできませんが、未来を良い方向に変えていくための思考法です。

 

 

そう、もしかしたら、

今のあなたは、病院のベッドの上で、家族に看取られながら90年の人生の最期を迎えようとしているその瞬間から、タイムスリップして戻ってきたのかもしれないのです。

ハンペン事件

先日、本屋のレシピ本の棚の前で、がっかりしました。

 

「彼の家に作りに行きたい!純愛ごはん」

「彼に作ってあげたいガッツリおかず」

「またあれ作って。と言われる幸せごはんレシピ」

 

そこに並んでいたレシピ本では、本当の意味で男を幸せにはできないと思ったからです。

 

なぜなら私は、

火が完全に通っていない卵が苦手なのでトロトロオムライスはNGですし、

味噌ラーメンにさえもドバドバ入れてしまうほどの大のお酢好きですし、

みんな大好きなエビによって全くウキウキしないエビ不感症だからです。

 

人の好き嫌いは千差万別なのです。

 

しかし、

そのことを分かっているレシピ本は一冊もないのです。

 

美味しそうな料理を作るための美しいレシピを紹介することに集中しすぎていて「男の胃袋をつかむ」という肝心なゴールを見失っているのです。

 

これらの本には、本来あるべき大切なものが抜け落ちているのです。

 

それは、

「何より大事なのは、レシピ通りに作ることではなく最終的にはあなたの目の前にいる彼氏自身の好みに合わていくこと」という料理で人を幸せにしようとした時に、失敗しない温泉卵の作り方なんかより100倍大切な心構えです。

 

 

このことに少しでも触れているレシピ本が皆無なのです。

 

 

 

結婚して半年ぐらいが経った夕飯の時、その事件は起きました。

 

 

残業を終えてクタクタに疲れてお腹ペコペコで帰ったある日、嫁は気合いを入れて揚物をしてくれていました。さらに、ダイニングテーブルには「ガッツリおかず」というタイトルのレシピ本。

 

僕は期待に胸を膨らませつつキッチンに立つ嫁に向かって「ただいま~」と声をかけて、スーツを脱ぐため別の部屋に行きました。

 

 

準備が整い、ついに待ちに待った夕食です。目の前にあるのはこんがりキツネ色の三角形のフライ。

 

私は、大きな口を開けてかじりつきました。

 

次の瞬間。

 

私は、わが目(というかわが口)を疑いました。

 

フライの中身はハンペンととろけるチーズのみだったのです。

 

食感を例えるなら、

「ストレートだと思ってバットを強く握ってホームランを狙いにいったら、実は、手元で落ちるように曲がる切れ味鋭いスライダーで、肩が脱臼するんじゃないかってくらい豪快に空振りをした感じ」です。 

 

「中身、ハンペンとチーズだけなんだ?」私は恐る恐る聞きました。

 

「そうだよ、保育園の給食で人気のメニューだよ」と嫁。(嫁は保育士です)

 

4歳の年中さんと32歳の中年手前サラリーマンが同じ味覚を持ち合わせていることなんてあるのだろうか。

 

しかも、確認してみると、せっかく揚物をしたのに揚げたのはこの1種類のみ。残念ながら、嫁には、大量の油での揚物という稀有な機会への敬意がなかったのです。

 

群馬の実家の母なんかは揚物となると、天ぷらから始まりフライまで、冷蔵庫のあらゆるものを次から次への揚げまくり、油を真っ黒にすることに一心不乱でした。 

 

 

 

そして、私は、悩みに悩みました。

あんまり料理が得意ではない嫁が、遅くなった私の帰りに合せて頑張って揚物をしてくれた。「美味しいよ」と笑顔で感謝の気持ちを伝えるべきだ。

 

一方で、ハンペンチーズフライは、もう空気を食べているかのようにフカフカで、明らかに白飯には合わないし、ペコペコな胃袋を満たしてはくれない。せめてチーズと一緒にハムでも挟まっていればオカズになるのだが・・。

 

ここで、ハンペンチーズフライを笑顔で受け入れてしまったら、向こう50年間、ハンチーフライが我が家の晩ごはんにローテーション入りしてしまう。

 

 

いったい、どっちが正解なんだ。

(そもそもダイニングテーブルの「ガッツリおかず本」はなんだったんだ?)

 

 

 

 

この日の夜、結果的に、私はリビングのソファで寝ることになりました。「ハンペンフライ定食にするならば、せめて肉系のものを挟むべきだ」という私の言葉が引き金となりケンカが勃発したからです。

 

今も語り継がれる「2014年 ハンペン事件」です。

 

 

 

この葛藤は男なら誰でも一度は経験する「彼女メシあるある」ではないでしょうか。感謝の気持ちがあるからこその葛藤です。

 

その上で、私がこの夜、欲していたのは分厚いロースハムが挟まったハンペンフライでも、ハンバーグのようなひき肉がたっぷり詰まったハンペンフライでもありません。

 

この時、男が心の底から欲しているのは、意見を吸い出してくれる呼び水となる暖かい言葉なのです。

 

「どう、美味しい?」

「もっと、こうしたほうがいいっていうリクエストある?」なのです。

だから「男の胃袋をつかむ」ことが最終ゴールであるこの手のレシピ本には、料理の感想を聞き出すための、コピーして繰り返し使えるこの手のアンケート用紙の巻末付録があってほしいのです。

 

 

 

 

 

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吉祥寺のスタバで学んだこと。

吉祥寺駅井の頭線の改札を出てすぐ左にあるスタバで仕事をしている。

 

大好きな街、吉祥寺の駅がリニューアルして、ここにスタバが出来たのは、知っていて、なんて素晴らしいロケーションなんだと注目していたが、来てみるのは、2回目。

 

店内に席が20席くらいあって、

駅構内の空間にもベランダ的に席が20くらいある。

 

 

 

12時過ぎに来たときは、3分の1くらいの席が空いていて、意外と穴場なのかと思った。

 

駅の中の行き交う人達が1階下に見渡せる店内の窓際の席に座った。

 

仕事を始めて、20分くらいして、異変に気付いた。

全く快適でなかったのだ。

 

ものすごい勢いのエアコンが直撃していて激寒だったからだ。

最初にいた定位置は、夏休みに小学生が扇風機の前に座って離れないくらいの

それはもう完全なる直撃だったので、20cmくらい椅子をずらして直撃を免れたが、その後10分ともたなかった。

 

前の人が席を立つのを発見したその瞬間は、実際に小さい声で「ラッキー」と口にしてしまうほど、良さそうに見えたその席から、離れるという決断をしなければならなかった。

 

駅構内の外空間にあるベランダ席は、最初は、暑そうだから避けていたがそこに移動することにした。あまりに体が冷えていたので、温かくて心地良かった。

 

ただ、ここでもすぐに異変が襲ってきた。

 

まず、キラリナ(京王がやっているルミネのような駅ビル)のポイントカードの10倍ポイント入会キャンペーンが最終日だったのだ。

非常に仕事熱心なコンパニオンのお姉さんのアナウンスが絶えずダイレクトに聞こえてきて、激うるさい。

 

そしてもう一つ。

スタバの店内とこのベランダ席をつなぐ大きな重たいドアが開閉する度に、

「ギィ~~~ギィィ~~~」と大きな音をあげて、こちらもまた激うるさい。

こっちは、お姉さんの美声と比較して、とても不快感のある音だ。

30秒に1組のペースで通るので、集中できないどころか頭がおかしくなりそうだ。

 

しかも、ドアに一番近い席に座っているために、

両手をコーヒーでふさがれた女性がドアノブをヒジひねって少し開けられたまではいいけど、あまりのドアの重さに、そのあと、左足一本だけではドアを引ききれなかったり。

テンションの上がったチビッ子がお父さんを追い越して走ってきて、一人でドアを開けようとするが、これまた重すぎてドアを開けきれないときなど。

「あれっ、この場面は、僕手伝ってあげたほうがいいのかな」って軽く腰を上げたら、

直後に、店員さんやお父さんが現れたりして、自分が不要になったりする。

何回か繰り返している心と身体のこの動き。を余儀なくされる。

(そのくらいすでに全く集中できていない)

 

というわけで、僕が運良くつかんだと思い込んでいたこの2席は、

とても問題のある席だったのだ。

 

このブログを更新したら、すぐにスタバを出ようと思う。

 

しかし、ひとつ思ったのは、

「相手の気持ちに立つというのは本当に難しいということ」

 

スタバの店員さんもお客さんの立場に立って、お店づくりをしていると思うけど、

僕が今日座った2席に、(小さいことではあるけど、集中しようとすると気になってしまう)こんな不快感が潜んでいるということは、理解していないだろう。

 

それは、どちらも30分間座っていないと分からないことだし、

たとえ店員さんがそれをやったとしても、自分の財布からお金を払ったという気持ちは、

完全には体感できない。

 

そして、このスタバの40席のそれぞれに、それぞれの良し悪しが存在するはずだ。

 

 

 

4月に子どもが生まれて5カ月が経とうとしている。

毎日の子育てでいっぱいいっぱいの嫁と口ゲンカをして家を飛び出して、

吉祥寺のスタバにいる。

 

休日の数時間だけ、子守をしたりはするが、それだけで気が滅入ってしまう。

 

平日5日間、四六時中、子供から目を離すことが許されない嫁の大変さは、

やっぱり想像しきれていないのだと思う。

休日の数時間を何十倍にしてもきっと足りないのだ。

 

相手の立場になりきることは難しい。というか、不可能。

ということが少し分かった。かもしれない。